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AGAの内服治療薬(飲み薬)にかかる費用
【薄毛治療の基本はこれ】
薄毛専門のクリニックに行くと、多くの場合初期段階の治療法として「AGA治療薬(飲み薬)」が提案されます。これ以外にも「毛髪再生メソセラピー」など、院内でグロースファクター(成長因子)を頭皮注入する治療法もありますが、こちらはややオプション的な位置づけです。
AGA治療の基本は「AGA治療薬(飲み薬)」ですので、こちらから情報整理していただければと思います。こちらが最も安価な治療法なので、あまり経済的に余裕がない場合は、クリニックで「とりあえずAGAの飲み薬を試させてください」と明確に伝えるようにしましょう。
AGA治療薬(飲み薬)は月に5,000円~10,000円が相場
AGA治療薬は、毎日飲み続けることで薄毛メカニズムの発動をブロックしようとするものです。飲み続けている間は薄毛進行プロセスの抑制が期待できますが、飲むのを止めてしまうとまた薄毛化プロセスが動き始めてしまいます。このため、AGA治療薬に効果が感じられた場合は、「基本的にずっと飲み続けていくことになる」とお考えください。ある意味、毛髪を維持するための固定費のような位置づけになります。
医療機関(クリニック)での治療薬の処方は、基本的に1ヶ月単位をベースにしています。28錠か30錠剤入っている治療薬(1ヶ月分)を、希望に応じ任意期間分お願いするような形です。多くのクリニックでは、1ヶ月のみの処方よりも、3ヶ月、6ヶ月などの長期的な処方の方が割引される仕組みになっています。たとえば、オンライン診療でお薬が受け取れる「クリニックフォア(男性)」では、3ヶ月分で5%オフ、6ヶ月分で10%オフ、定期配送で15%オフという設定になっています。
お薬の相場は1ヶ月分で5,000円~10,000円程度に落ち着くことが多いです。このように治療費に幅があるのは、薄毛メカニズムをブロックするAGA治療薬も大きく分けて2種類あることや、そもそも保険適用外の自由診療なのでクリニックによって設定料金が異なるためです(よって、安価で診療できるクリニックを選ぶことが大切になってきます)。
- プロペシア…後発ジェネリック医薬品として「フィナステリド」と呼ばれるものもあり、こちらの方が安価なため薄毛治療薬の主流となっている(成分は医学的に同等と評価されている)
- ザガーロ…「デュタステリド」と呼ばれる後発ジェネリックもあり、薄毛メカニズム抑制力はプロペシアやフィナステリドよりもやや強力。ただし、副作用の懸念もやや高く、薬そのものの料金もプロペシアやフィナステリドよりも割高となっている
5α還元酵素阻害薬とは、薄毛化に影響を与える「DHT(ジヒドロテストステロン)」を形成してしまうものを抑制するお薬という意味合いです。DHTによって薄毛化が誘発されるのですが、このDHTは睾丸で作られて全身を巡る「テストステロン」と頭皮上に存在する「5αリダクターゼ(還元酵素)」が結びつくことで発生します。
上述の2種類の治療薬(ジェネリックを含めると4種類)は、テストステロンと5αリダクターゼ(還元酵素)の結合を阻害してくれるため「5α還元酵素阻害薬」と呼ばれているということになります。この後ご紹介する「血管拡張剤」に分類される「ミノキシジル」とは全く効能が別であるため、脳内を正しく整理しておくことをおススメします。
プロペシア系が5,000円前後、ザガーロ系が10,000円前後
5α還元酵素阻害薬については、まず「プロペシア」の後発ジェネリックである「フィナステリド」をご選択になることをおススメします(これが最も安価です)。製薬会社やクリニックによって治療費は少なからず異なりますが、「フィナステリド錠」と名がついているものは概ね5,000円前後が1ヶ月分のお薬代になります(この基準を超えている場合は少し料金設定の高いクリニックで、これを下回っているとリーズナブルなクリニックと考えていいでしょう)。
「フィナステリド」で半年程度効果を見た後は、効果が物足りない場合、医師に相談しながら「ザガーロ」や「デュタステリド」に変更することも検討してみても良いと思います(ただし、ザガーロ系のものは副作用も含めて影響が強く出がちなので、本当に必要なのかを慎重にご検討ください)。見出しにあるようにザガーロ系の「デュタステリド」はざっくりとした相場観で10,000円程度となっています(「ザガーロ」と「デュタステリド」なら標準製剤の「ザガーロ」の方が当然高くなります)。
【薄毛治療のオプション①】
発毛剤などの外用薬にかかる費用
CMでよく耳にする言葉に「ミノキシジル」や「ミノキ」と呼ばれるものがあります。これは薄毛化をブロックする薬剤というよりも、正確には「血流の改善が期待できるもの」です。
毛髪が成長するためには、頭皮上の毛細血管から栄養供給を受ける必要があります。加齢などで血流に滞りが生じてくると、頭皮上の毛細血管の血流も悪くなるケースがあり、髪に必要な栄養が届きにくくなってきます。このような「加齢による血流などの衰え」が中心的要因にある脱毛症状を「壮年性脱毛症」と言い、「ミノキシジル成分配合の外用薬(発毛剤)」はこのような薄毛症状に合致するものとなっています。
ミノキシジル含有の発毛剤はAGA治療薬ではない!
この手の発毛剤は、あくまでも「血流を改善すること」がメイン効果となります。遺伝傾向の薄毛化プロセスを抑制する作用(DHTの産出を抑制する効果)はありませんので、体質として薄毛になる要因を受け継いでしまっている場合(DHTが産出されやすい体質の場合)は、前述のAGA治療薬こそが適切なお薬になってきます。
幾分誇張されているCMの影響もあり、ミノキシジル成分を含む発毛剤がAGA治療にもうまく合致するように勘違いしてしまうケースが多いですが、各メーカーの取り扱うミノキシジル含有発毛剤には「AGA患者向け」とはどこにも明記されていません。必ず「壮年性脱毛症向け」という案内になっているため、あくまでも頭皮上で血流が悪くなっている人を狙ったものである点を正しく認識しておきましょう。
ミノキシジル含有の発毛剤の相場は7,000円~8,000円程度
ミノキシジル成分を配合した発毛剤の価格は、概ね1ヶ月分の塗布量(60ml)となるもので7,000円~8,000円程度です。国内製のものはミノキシジル成分が5%までにコントロールされており、これらであればドラッグストアーなどで薬剤師との質疑応答を経て購入可能です(クリニックでも処方してもらえます)。種類としても20種類くらいあり、どれも発毛効果があるように謳われますが、中心的な効果は「血流の改善」です。
1ヶ月分で7,000円の発毛剤を購入し、自分の薄毛症状を無理やり「壮年性脱毛症」に擦り合わせようとするなら、月5,000円程度のAGA治療薬で正攻法をお選びになった方が良いと当サイトは考えています。
とは言え、フィナステリドなどの「AGA治療薬」を服用しながら、合わせ技で「ミノキシジル外用薬」を取り込むことはよくある方法なので、AGA治療薬のみで物足りない場合はこのような手段も検討してみると良いでしょう(薄毛症状によってはクリニックで最初からこの合わせ技が勧められることもあります)。
- 「血流改善」により、毛根に必要な栄養分を届きやすくする効果が期待できる
- 血流が悪くなっていない人が頭皮に塗布しても特に効果は期待できない
- ミノキシジル成分配合の外用薬のみで、AGA(男性型脱毛症)を治すのは無理がある
- AGA治療薬「フィナステリド」の方が安くつくことが多いので、まずAGA治療薬を試すべき
【薄毛治療のオプション②】
毛髪再生メソセラピーにかかる費用
冒頭でも少し触れましたが、薄毛治療法においてはクリニックの中で頭皮に直接治療を施す「毛髪再生メソセラピー」と呼ばれるものもあります。発毛に良いとされる成長因子(グロースファクター)を特殊な器具で頭皮に注入していくものであり、治療費の相場は1回の処置で10万円程度必要です。
毛髪再生メソセラピーは1回で10万円程度は必要
頭部のどの程度の範囲に処置するのかや、注入する成長因子の成分などによって金額はピンキリです。1回で効果が出ることはまず考えにくいため、治療費は長い目で見るとかなり高額になっていきます。興味がおありの場合も、「それを続けることで本当に発毛効果があるのか?」を慎重に確認したうえ、信頼のできるクリニックで治療をお受けください。
当サイトとしては、「毛髪再生メソセラピー」をご選択になる前に、まず飲み薬の「AGA治療薬」を半年以上服用してみてどうなるのかを見極めた方が良いと思います。これだけである程度満足できる可能性もありますので、その結果に合わせて併用を検討していくと良いでしょう。
- 治療費はかなり高額(1回の処置で10万円は必要で、1回で終わるものでもない)
- これを選択する前に試すべき治療薬もあるので、安易に専門家の話に誘導されてしまわないこと
- 治療費の割に効果のほどが未知数なので、興味がある場合も慎重に判断すること
その他の必要経費
(診察代、血液検査、配送料など)
クリニックを利用する場合、AGA治療薬以外にも費用が別途発生することがあります。医療機関を受診する際に切り離せないものとして「診察料」があり、薄毛治療については「血液検査」を必須とするケースもあります。また、昨今増えてきた「オンライン診療」については、お薬の「配送料」も考えておかなければなりません。
薄毛治療では、「診察料」が無料のところが多い
まず「診察料」ですが、昨今では多くの薄毛外来(クリニック)で診察料が「無料」になっているケースが少なくありません。ただし、「AGA治療の場合は診察料は無料である」というルールなどどこにもなく、あくまでも各クリニックが任意でそう設定しているものに過ぎません。
案内を良く見ておかないと、「〇〇という治療薬を選択する場合は診察料が無料」となっていることもあり、最も安い治療薬を選択した場合だと、「診察料:無料」が適用外になってしまうこともないとは言えません。このようなクリニックには近づかない方が良いですが、一部そのように不親切なクリニックも存在しますので、各ホームページなどをよくお読みになったうえで治療を受けるようにしましょう。
当サイトでご紹介しているクリニックについては、このあたりの注意事項も確認できるようにしています。
「血液検査」の必要有無はクリニックによって違う
薄毛治療を受けるにあたり、「血液検査」を必須としているクリニックは少なくありません。血液検査の費用はクリニックの設定なので一概にいくらということは言えません。一般的には血液検査費用は5,000円前後と考えられ、これも1回で良いのか定期的に実施する必要があるのかなど、クリニックの設定によって異なります。
オンライン診療の場合には、「採血キット」を利用するケースもありますので、よくクリニックの情報を確認した上で利用するようにしてください。採血キットを利用するなら、直接来院した方が安価に済む可能性もあります。
また、必ずしも「血液検査」が必要になるわけではありません。オンライン診療が可能な「クリニックフォア(男性)」や「ふくろうアイクリニック
」のように、「血液検査」抜きに治療薬の受け取りまでをサポートしてくれる医療機関もあります。
安心材料として「血液検査」を受けておくか、安さを追求して「血液検査」の必要ないクリニックを選ぶかは人それぞれです。自分にあった方をお選びください。
オンライン診療の配送料は500円程度(都度)
リモート診療や遠隔治療、オンライン診療と呼ばれるものが新型コロナをきっかけに普及するようになってきました。薄毛治療の場合、AGA治療薬のみでも効果が見込めるケースが多いため、AGA治療とオンライン診療は非常に相性の良いものと言えるでしょう。
オンライン診療を利用する場合は、お薬を郵送してくれることが多く、ここで「配送料」が都度500円程度必要になってきます。実際にクリニックに足を運ぶための交通費と考えれば十分にお得だと思いますが、一応このような諸経費も必要になること押さえておいてください(オンライン診療アプリ自体の利用料は必要ありません)。
まとめ
当コラムでは、専門の医療機関で「AGA治療」を受けるにあたり、必要になってくる費用についてざっくりとまとめさせていただきました。ポイントは以下のように整理できます。
- AGA治療薬なら月に5,000円~10,000円程度
- ミノキシジル成分配合の外用薬は、月に7,000円~8,000円程度
- 毛髪再生メソセラピーなら、1回で10万円程度の治療費が必要(複数回施術が基本)
- AGA治療では、診察料が無料のケースが多い(クリニックによって違う)
- AGA治療では、治療に際し血液検査(5,000円程度)が必要なクリニックもある
- オンライン診療では、別途お薬の配送料(送料)が都度必要になる(1回500円程度)
上記情報を総合すると、安価なクリニックで「AGA治療薬」のみの処置を選んだ場合、1ヶ月5,000円~6,000円程度で薄毛対策を講じることができます。また、これはあくまでも一般的な目安なので更にリーズナブルな料金体系を整えているクリニックもあります。
当サイトが案内できる安価なクリニックは、「ふくろうアイクリニック」であり、こちらの場合だと1ヶ月3,334円でAGA治療をスタートできます(初診で3ヶ月分をまとめて申し込んだ場合に1ヶ月分無料になる=【AGA初めて割】1ヶ月分無料キャンペーンを適用した場合の1ヶ月あたりの料金が税込3,334円となっています)。
安さばかりにこだわるのではなく、信頼性をある程度担保しつつ、その上で安価な治療費を狙う場合については、「クリニックフォア(男性)」や「AGAヘアクリニック公式(男女)
」あたりになるでしょう。当サイトでそれぞれ丁寧に各クリニックの情報を整理していますので、うまくご活用いただき皆さまの「ふさ活」にお役立てください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。